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プロヴァンス発 南フランス暮らし365日

1年以上

1月は、いつもお正月のあとにすぐ誕生日がやってきます。
昨日が誕生日でした。

東京にいる母から1本の電話。
誕生日のお祝いの言葉、近況、そして最後に「うれしいニュース」。

母がずっと前に書いた児童書のことが、新聞に載っていたのだと。
光浦靖子さんが「子供の頃に感動した本」として紹介されていたそうです。
サイトで見つけたので、ちょっと抜粋します。


(光浦靖子さん/WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』より)
小学生の時は、図書館によく通っていた。
本を借りたらもらえるシールが欲しくて
結果的に本をたくさん読んでいる子でした。
なかでも覚えている1冊は「しあわせになったけちんぼばあさん」
パンの耳とかもらったり、大根の葉しか食べないような
すごくケチなおばぁさんが恋をして最後にお金を使うっていうお話。
ちょっと変わった本だったけど、感動した。よく覚えている1冊。
自分の人生を予言していたのか?あるいはその本に影響されたのか?
そのけちんぼばぁさんの「けちんぼ」っぷりも、恋した姿も大好きでした。




貯めたお金を使わずケチケチと生活していたドケチなおばあさんが、ある日恋に落ちて、愛を知り、おじいさんのためにお金を使うようになった、というお話なんです。
私がまだ小学生のときに、母が何冊目かに書いた本でした。
老人二人が登場人物という、子供の本にはめずらしいものです。

物質的なものより大事なものがこの世にはある。
私の価値観も、きっと母の書いたこの本にかなり影響されているような気がします。

母は、その後も何冊か本を出しましたが、年をとり、書くことから離れています。もう書く意欲がない、と言っていましたが、昨日のうれしそうな電話の声を聞き、書くこと、伝えることに対する意欲がまだまだあるということがわかり、うれしかったです。
何よりの誕生日プレゼントでした。
母の本をいつまでも覚えていてくれた光浦さんには心から感謝です。

そして、サイトで見てみると、たくさんのかたが、この本の復刊を願う気持ちを書いてくださっていました。
母が生きている間に復刊できたら、これ以上うれしいことはありません。


復刊ドットコムという、投票により復刊させる読者参加型のリクエストサイトでも何人かのかたが投票してくださっていました。

もしよかったら、投票よろしくお願いいたします。
(「しあわせになったけちんぼばあさん」ポプラ社 町田紀久子)
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=50986



人間というのは、いくつになっても自分の生き甲斐を探しつづける生き物です。

今週、保育士さんお二人が我が家に泊まり、フランスの保育園をいくつか見学されました。
自分のお金と休暇で、されたことです。
単なる仕事であれば、そんなことしなくても、毎日は過ぎていきます。
しかし、もっと子供たちに何かできることはないか、別の方法はないか、他の国ではどうしてるのか、そういう思いでやって来られました。

うちのように、何でも屋さんとしていろんなかたのリクエストに応じて、チャーター、通訳をしていると、そうした志のあるかたによく出会います。

建築関係のかた、カメラマン、エステティシャン、インテリアコーディネイトさん、看護士さん、スポーツ関係のかた、お医者さん……。

そして私自身もまた、日々、模索しながら、壁に頭をぶつけながら、うん、うん言ってる一人。


フランスにいると、うちのような小さな会社はホントに辛い。こんなにたくさんのお客さまが来てくださっても、結果的にはごっぞり税金でもっていかれてしまうので、何のために働いているのやら。普段は、笑い話にしてしまうけれど、ここだけの話、年末は、気分が本当に落ち込みます。

好きなことを仕事にするのは、この国では無理なのかもしれない。会社勤めをして、お給料と保証をもらい、きっちり休暇をとって、そこで好きなことをするのがいちばんいいのかも……。このところ、ずっとそんなことが頭をぐるぐる駆け巡っていました。

しかし、やっぱり、残り少ない人生だもの。やりたいことをやっていこうと思います。
頼りにしてくださるかたがいる限り、我々のような小さな何でも屋さんにしかできないことがある限り、ヨチヨチとでも、いい方法を見つけながら、がんばっていこうと思います。

今週の保育士さんのキラキラした顔、そして母からの電話で、またやる気が出てきました。

よい誕生日になりました。

皆さん、ありがとう。

今年もよろしくおつきあいください。


保育士さんとたずねたフランスの保育園の様子をいくつか掲載します。

peinture


déjeuner


picasso


milk


bord


classe


なによりも、国が違っても、子供たちを思う気持ちや情熱は同じだということにとても感動されたそうです。同じ職業だと、言葉が通じなくても、ちゃんと分かり合えるものなんです。フランスの保育士さんたちと、熱く語っていました。



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1年以上
先日、エクスで毎月第一日曜日にひらかれるブロカント(古道具/アンティークほど骨董価値がない古いもの)のマルシェに行ってきました。
私が買ったのは、

-革の美しい手袋。サイズぴったり!
-Pillivuytのカップ&ソーサー(大小6つ)銀の入った好きな昔のシリーズ。
-本4冊
-クリスタルの食後酒用グラス3つ
-ガラスのグラス5つ(しかし家につくまでに一つ割れたので4つ)

今回はかなりの豊作。いくら探しても何一つ欲しい物が見つからない日もありますが、ヒットする時はする。これでいくら使ったかといえば、〆て1万円。この額でも「うわ、散財しちゃったなあ」と思う私は、すっかりフランス人になってしまったといえます。でも、必要な物、好みの物ばかりなので満足しています。

いまは、いくらフランスのメーカーでも、その多くがMade in Franceではありません。フランスは人件費も税金も高いので、どこも外で安く作らせてます。車だって、フランス国内でいちばん多く生産しているメーカーはトヨタなんですって。
衣食住どんなジャンルでも、チュニジアだのバングラディシュだの中国だのの工場で大量生産。昔のフランスのていねいな物作り、素材のクオリティなんか追求していたら利益が出ない。それこそ、フランス老舗の有名手袋工場も倒産してしまいました。だから、よほどブロカントで買うひと昔前の物のほうが美しいものが多いのです。
ブロカントといっても、安いものばかりではありません。今回も美しいハンドメイドの刺繍が入った小さな絹のポーチがあったけど、使う機会が少ないので諦めました。それは1万円くらい。でも、金額ではなく、どんなに安くても高くても、よく考えて、使わない物は買わない。

フランス人はケチで有名ですが、じっさい、渋い。お洒落に見えますが、よく見ると、皆、毎年同じ洋服着てたりする。小物で上手にその年らしさを出してるけど。
私もこの冬はカラータイツ、柄タイツをいくつか買いました。定番アイテムも、これでがらりと印象がかわります。

そもそも、よほどの高給取りやお金持ちじゃなければ、給料は日本に比べれば安いし、税金は高いので、新しいモードに費やすお金なんてないのです。そのうえ、これは私の個人的情報収集の結果なのですが、フランス人の衣食住の優先順で衣は最下位(おおむね、住、食、衣の順)。

そして、自分の身の丈にあわないものは、むやみに欲しがらない。つまり、バスや地下鉄で通勤している人がブランドもののバッグや靴を買ったり、高級ホテルでアフタヌーンティなどしない。かといって、我慢しているわけでもなく、分相応の範囲内でできることを楽しんでいるように見えます。他人がしているから私もしたい、という感覚がないのでしょう。もっともブランドものを持っている人がこの国では圧倒的に少数派。むしろ、節約自慢のほうがフランス人的といえるかな。

これは私のことですが、日本では、自分の頭のどこかに「こんなに働いてるんだから、自分にごほうび」「買い物でもしなくちゃストレス発散できない」なんて考えがあり、衝動買いを肯定していたような気がします。実際、買い物は楽しいし、お金さえあれば散財は爽快。要は、お金がない場合に、ほかの楽しみ方やストレス発散法があるかどうか。そこがフランス人はうまい。

カフェの日当りのいい場所で1杯200円のエスプレッソで延々1時間もカフェに置いてある新聞を読み、休日は家族でピクニックをし、無料のコンサートに行き、展覧会のオープニングパーティに参加し(これも無料ね)、本は図書館で借り、アペリティフは友だちの家を日替わりでまわる。そして、無料のコンサートだろうがパーティだろうが、ちゃんとお洒落をしていく。タダだからといって、手を抜かない。5年前の服に今年風のアクセサリーをつけ、ストールを巻き、ブロカントで買っためっけもののハンドバッグを手にして。

そして、友だちや家族とのつながりをとても大事にしている彼らは、本音トークが何より楽しみ。テーブルワインに簡単なつまみで十分。ときにはカードで遊びながら。

ホント、フランス人はタダが大好き。“タダで人生を楽しむ天才“だと思います。
こういう人たちに囲まれていると、物で楽しみを得るとか、消費することでストレスを晴らすということが、自然と遠のいていきます。

先日もツイッターにつぶやきました。

「フランスに来ていちばん心地よいのは、モーレツな消費欲がなくなったこと。小さなことで幸せを感じられるようになったこと」


話が長くなりますが、小さなことで幸せを感じられるようになったわけが一つあります。フランス人は幸せであるということをいちいち言葉にするんです。「幸せだなあ」って気持ちとその理由を言うのです。

たとえば、「君のような女性といっしょにいられるなんて本当に俺は幸せだ」とか、「いい仕事ができた。満足してる。いや、それ以上だ。すごく幸せな気分だ」とか。そういう言葉を、年に1度じゃなくて、その都度言うわけです。性格によると思うし、おかれた状況によると思いますが、ダヴィッドなんか、3日に1回は言ってます。
で、何度も言うからその言葉が軽いかといえば、そうではない。ふざけて言うのではなく、真剣そのものですし、本当に幸せそうに言うので、彼がそういう言葉を発すると、私まで幸せな気持ちになってくる。

「現在、自分は幸せである」という判断を下し、言葉にして再確認することは、意外と大切なことなのではないかな、と最近つねづね思うのです。別に人生がバラ色でなくても、欠けてるものがたくさんあってもいい。今日は久しぶりに母と話ができた。幸せ。そんなことで十分なんだと思う。そして、人生というのは、そんな小さな幸せを紡ぎながらつながっていくものなのだと思う。そういう大事なことを、私はフランスで学びました。




$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-brocante boutique

好みのブロカントのブティック。リュベロンの小さな村、ルールマラン。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-brocante verres

今回手に入れたもののひとつ。コンティのおいしい食後酒があるので、それにふさわしいものをずっと探していました。クリスタル。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-brocante aix

エクス・アン・プロヴァンスのブロカントは毎月第一日曜日、ミラボー通りで。来月ももしかしたら裁判所前かもしれません。未定。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-aix image





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1年以上

あっという間に11月。
10月もたくさんのかたが南仏に来てくださり、感謝です! 忙しくても、毎日のように楽しい出会いがあり、素敵な日々を過ごすことができました。

ぽんっと1週間の空白ができたので、ずっとおあずけだった休暇をとり、イタリアのシチリア島へ行ってきました。

ぬけるような青空、紺碧色の静かな地中海、どこまでも広がるオリーブ畑……。あれ? それって、プロヴァンスと同じじゃん。 
そうなんです。イタリア~南仏~スペインと弧を描く地中海文化圏ですから、風景も気候も、人の気質も似てるんですね。
でも、シチリアは最南端だけあって、暑い! すぐ南がチュニジアやアルジェリアですから、さもありなん。しかし、ここまで暑いとは思っておらず、日焼け止めも持たずにきたので、まっ黒焦げです。
ビーチでもプールでもばしゃばしゃ泳げるくらい暑い。車の中では冷房が必要なくらい暑い。そして、ワインは迷わず、ビアンコ!

イタリアは前から大好きで、仕事でも休暇でもよく来ましたが、シチリアは初めて。
いいですね。なんというか、ローカルな匂いが強烈で、まだまだグローバリゼーションが到達しきっていないロコ感がいっぱい。
クールなデザインのレストランやブティックホテルもあって素敵。でも、同時に、海辺の村では、近所の人が集まる小さな掘建て小屋のようなスナック屋さんがあって、おじさんと息子がモッツァレラのフライを揚げたりしてくれる。あまりの美味しさに、お代わりを頼んだほど。
また、縄のれんがかかっているような60年代そのままのインテリアのピッツェリアで食べた、大盛りの海の幸のリゾットの美味しかったこと! 海辺にぽつんと建つ一軒家の店。きっと漁師さんの息子か娘が店を開いたんだろうなあ、なんて勝手にストーリーを作りたくなるような佇まい。

ヨーロッパの大手スーパーの巨大なショッピングモールがそのすぐ近くにも立ち、夜になると赤と緑の毒々しいイルミネーションをきらめかせ、マクドなども当然のように幹線道路沿いにあったけど、まだまだそういうものの波に完全に飲み込まれていない感じが、とても心地よかった。いつまでもこのままで…と思うのは、よそ者の勝手な思いでしょうか。


アンリ・サルヴァドールというフランス往年の歌手(2008年没)の「シラキューズ」という有名な歌があります。シラキューズとは、イオニア海に面したシチリア南東部の町シラクサ(のフランス語読み)。古代ギリシアの植民都市だった古い町。

「ぜひ見てみたい、シラキューズを
イースター島とケロアンを
そして風に遊ぶ大きな鳥たちを…」

っていう、シラキューズへの憧憬を歌ったものなんですが、今回よく聞いてみたら、シラキューズに並べて「富士山の頂で ヴェローナの恋人たちを夢見たい」なんて歌詞があって、驚きました。

シラキューズも富士山も、昔からヨーロッパ人のロマンをかきたてる場所のひとつなんですね。
ちょっと誇らしい気持ちになりました(今ではどちらも世界遺産!)。

17世紀初頭、ローマで名を馳せた画家のカラヴァッジョが、マルタ島から脱獄して逃げてきたシラクサの町。
今回は、そのシラクサや、お隣の町カターニア、タオルミーナを訪れました。


フランス人のように何週間にもわたるヴァカンスとはいかないけれど、それでも十分リフレッシュ。

美味しいバスタをよく食べ、地のワインを飲み、よく笑い、よく眠った休日。
プロヴァンスと同じ地中海を眺め、地中海の魚を食べ、海水浴。それでも日常から物質的に離れるということがいかに重要なことか。

最後は、ヨーロッパ最大の活火山エトナに登ってきました。世界で最も活動的な火山の一つだそうで、常に噴火しているそう。最近では、今年の10月末に大きめの噴火があったそうです。中腹からは溶岩だらけで、燃えた家の残骸もいくつかありました。
それなのに、斜面や麓には複数の町があり、ホテルが立ち並び、数千人が暮らしています。人間というのはたくましいものです。


マルセイユ空港からパレルモまで、わずか1時間半。いつか、もっと長期で滞在したいな。うん、暮らしてもいいかも。


$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-シラクサ

エトナ山が背後にそびえる、シラクサの町。こうして対岸から見ると、まるでマルセイユみたい。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-ボンゴレ

何をおいても、まずは大好物のボンゴレ。シチリアではアサリがたくさん採れるそう。この味を思い出すだけでよだれが…(カターニアのレストランVINORIA PICASSOにて)。仏人のダヴィッドはすぐパスタに飽きちゃうんだけど、私はいくらでも食べられる。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-シャンパーニュ

途中、ダヴィッドの誕生日には、奮発してシャンパーニュを。夕陽を眺めながら、サルーテ! 来年の11月もここに来ようかな。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-郵便

郵便配達の自転車もお洒落。イタリア映画には、なぜか郵便配達のおじさんがよく出てきませんか?

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-タオルミナ アペロ

タオルミーナのホテルのテラスでアペリティフ。この眺め、まるでコート・ダ・ジュールのエズ村ですが、もっと大きい。町からビーチへはリフトで降ります。便利!

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-グランブルー

タオルミーナは映画「グランブルー」のロケ地としても有名。ほら、ここ。イルカをプールから海に連れ出すときに水を汲んだ泉!

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-taormina

タオルミーナの町。ホント、こうしてみると、南仏みたい。でも、トラットリアからはピアノの音とともに陽気なイタリア語の歌と、大きな笑い声が聞こえてくる。あ、ものすごく珍しく、私が写ってる。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-羊

ウインドウも、いちいちかわいい。それにしても、シチリアでは子羊は食べないのかな? メニューで一度も見なかったから。その代わり、何度か、馬のステーキというのは見かけました。

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-マルシェ

カターニアのマルシェは、売り手も買い物客も男だらけ。そこは南仏とずいぶん違う。食料の買い出しは男性の役目なのかな。そういえば、ギリシャでもそうだった!

$プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-プライベートビーチ

泳いだのはこのプライベートビーチ。誰もいない! ホテルのビーチの監視員が波打ち際を掃除してただけ。シーズンオフのおかげで、不相応なVIP気分を満喫させてもらいました^^


さ~て。また明日からがんばるぞ~~。




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1年以上

友だちがあまりに熱心に勧めるので、初めて、コスメティックブランドMACに行ってきました。

ファンデーションを買おうと、販売員にアドバイスを求めると、

「どんなタイプがお望みですか? カバー力のあるタイプ? 薄づきタイプ?」と質問された。

一瞬、迷いつつも、「カバー力がありつつ、厚くならないのがほしいです」と答える私に、その若くて美しい販売員は、

大学教授みたいな口調で、ロジカルにきっぱり冷静に言い放った。
「そんなのはありえません。カバー力があれば厚くなり、厚くならなければカバー力はないのです」

私は思った。
あちゃ、またやっちゃった。。。

曖昧模糊とした意味不明な日本人的答え。若きフランセーズに、見事にばっさりフランス式になぎ倒されました。

ここで暮らしてつくづく理解したのは、日本人というのは、つねに物事をグレーゾーンで曖昧にするくせがある、ということ(私自身のことです、はい)。


この矛盾したアホな私の望みに対して、日本のコスメ部員なら、きっと妥協案を見つけて、「これなら、カバー力もあり、さほど厚塗りには見えませんよ」と、やさしく答えてくれるだろうと思う。というより、妥協案を見つけるフリをしてくれる、といったほうが正しい。


我が家の朝食は、基本、8時30分から10時の間に召し上がっていただくのですが、前日に時間を確認するときも、これまた曖昧問答。

「う~ん、どうしようかな、9時だと遅い気がするし、8時半だとちょっと早いかな~」と答えが出ない日本人のお客さまに対し、私はつい、「じゃ、8時半すぎにご用意しておきますね」と答えてしまったりする。

それに、ダヴィッドが疑問をはさむ。

「8時半すぎって、いったい何時なの!?」


こんなささいなことにも、物事をはっきりさせずに曖昧のまま、コトを荒立てず、相手を否定せず、グイグイ追求しすぎず、にこやかに通り過ぎようとする日本人と、あくまでもシロクロはっきり、明確にしようとするフランス人の差がくっきり。(どんだけ、日々たいへんか、お察しいただけることと思います)


しかし、コスメの件に関していえば、へたにあれこれ商品の説明をされて時間を無駄にするより、事実を受け止めて、厚塗りになるか、シミがカバーされないか、どちらかのリスクを自分で選択して商品選びをしたほうが、話が早いし、がっかりすることもない。

朝食の時間に関しても、時間をはっきり決めておいたほうが、お湯やミルクを温めるにも、オンタイムでアツアツが用意できるし、お待たせすることもない。

そう考えると、フランス流のほうが無駄がなく、明快だ。

たしかに、仕事上でも、明快なほうがずっといい。“なんとなく、そんな感じでよろしく~~” とばかりに、曖昧な指示を出されて、あとで泣いたことが幾度もある。


それでも、やっぱり、曖昧さのなかに漂う思いやり的部分は大切にしたいと思うジャポネーズであります。しかし、これをある種の優しさだと受け止める感覚は日本人以外にはないだろうし、ありがたがられることもないんだろうな。むしろ誤解を生んで、散々な目にあうのがオチかも…。なんてぶつぶつ考えながら、MACをあとにした私でした。


プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-aix

       秋深まりゆくプロヴァンスです。

プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-bastide


       みなさん、台風はだいじょうぶでしたか??



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1年以上

フランス人男性。妻あり。子ども二人。パリ郊外在住。

安定した会社員でしたが、勤めていたパリ支社がクローズすることになり、突如、失業してしまいました。

いくつかの条件のいい会社に履歴書を送りながら、ある決心をします。


南フランスでワイン作りをしよう!


え、やったこともないのに。。。
そんな子どもの夢みたいなこと。。。


どうするのかな、と見ていたら、どうやら本気みたい。
どこか、南仏の小さくて安いワイナリーを買うことになりそうです。

そこで、我が相棒の出番。
エージェントをしている某有名ワイナリーに、この秋から、収穫、醸造等のスタージュ(見習い)として彼を入れてもらいました。

もちろん、人を雇うことにはなるだろうけど、自分がわかってなければうまくいくはずないので、一から勉強!

妻と子どもは家に置いて、一人、キャンピングカーで寝起きして、朝から夜まで、実践で学ぶ毎日。
今までとは容貌もうってかわり、髭もぼうぼう、手やTシャツはブドウでまっ赤。



パリ郊外の家に行くたびに、「故郷の南フランスに戻りたい」「太陽が恋しくてたまらない」「子育ては自然のなかでしたい」と口癖のように言っていた彼。
もともと食べることが大好きなグルメではあったけれど、なぜワイン造りを選んだのかは、今度ゆっくり落ち着いたら話を聞いてみようと思う。農業をしている母の影響が大きいのではないかな。


40過ぎてチャレンジ。
私も南仏での第二の人生をスタートしたのは40過ぎてからだったから、シンパシーを感じてしまう。
思慮深く、計画性があり、慎重な人だから、きっとうまくいくだろうと思う。うまくいってほしい。
たいへんなことは山のようにあるだろうけど、彼は一人じゃない。家族がいるからがんばれる。自分のため、妻のため、子どものために、ブドウまみれになって、人生を開拓しようと闘っている彼を見ていたら、人間がもってるとてつもないパワーを感じてしまいました。

失業が人生を転換するきっかけになりました。人生、何が幸いするかわからないものです。困難にぶつかっても、夢を見つけた人は強い。「いつかやってみたい」と「やる」の差は、とてつもなく大きい。

リスクはあるけど、人生の最後に「やっておけばよかった」と悔やむリスクに比べたら、どれだけ小さいことか。と考えれば、どんなことでもできそうな気がする!


さて、彼のワイナリーで、彼が造ったワインを飲みながら思い出話ができるのは、3年後? 5年後? 
その日が今から楽しみ☆


プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-vindange

本日(9月28日)の様子。手摘みでのvindange収穫です。

プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-raisin


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プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-jus


プロヴァンス発 南フランス暮らし365日-chef

見守るロジェ・サボンの醸造長。




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プロヴァンス発 南フランス暮らし365日

作者:yoko machida

プロヴァンス発 南フランス暮らし365日

マルセイユ在住の編集者の備忘録。フランス生活における人間関係、社会現象から、料理、ワイン、アートなどなど、テーマを決めず、書き綴っています。

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